CS優秀論文発表会(西村役員)

第73期指揮幕僚課程 CSC優秀論文発表会への参加

 3月17日(火)、第73期指揮幕僚課程学生による優秀論文発表会が行われました。昨年度に引き続いて今年も正会員の聴講枠を用意していただき、飯田会長以下3名の役員と1名の正会員の、合わせて4名が参加しました。

 幹部学校に到着後、全員で倉本学校長への表敬を行いました。懇談には金野副校長と、高田課程主任が陪席されました。
 冒頭は2月20日に行われた「航空宇宙防衛力シンポジウム」が話題に上りました。学校長から、空自に限らず陸自・海自関係者の聴講があり、総じて高評価を得たことや、平素の研究については、宇宙を含めて領域横断作戦への認識が高まる中、軍種の垣根を越えて研究がなされていること等の説明を受けました。
 副校長からは、論文発表について、日頃面識がないOBに発表を聴いていただくことは、学生にとって刺激になるだけでなく、OBが関心を持って見ていることを感じさせる良い機会になるとの認識が示されました。

 論文発表は数日前に全員が発表を終えており、その中で論題のジャンルで分けられた3個グループの中からそれぞれ3名の優秀者が選ばれて本日の優秀論文発表に臨んでいます。学生は前の発表会で受けた指導事項を修正して更に磨きをかけてきたそうです。
 発表会場の前面には修士以上の学位を持つ学校教官6名と部外から大学教授1名がコメンテーターとして並び、その後ろには学校長をはじめとする学校幹部が並んでおり、この舞台で発表する学生に同情を禁じ得ない建付けでした。発表者は15分の発表を行った後に学校教官との20分間の質疑応答に耐え、コメンテーターの教授からコメントを受ける流れでした。

 懇談の後、我々は会場となる地下指揮所に移動し、後段4名の発表を聴講しました。発表者と論文内容は、①八木 章太3佐による、太平洋戦争における捕虜虐待に関する研究、②山王 恭3佐による、防衛産業の振興に関する研究、③山本 晁生3佐による、航空自衛隊のセルフスティグマと援助希求態度に関する研究、④山城 勝利3佐による、沖縄における米軍機事故報道の紙面比較の研究でした。
 各発表は、優秀と認められただけあってよく研究し、纏められていましたが、テーマの選定理由が多彩であり、幅広く関心を持っていることが感じられました。また、発表者が質問に堂々とした態度で対応しており、教育の成果が感じられました。
 発表後に飯田会長が挨拶する時間を頂きました。飯田会長は、東京つばさ会について簡単に説明した後、「多彩なテーマが取り上げられており、興味深く聞かせて頂いた。学術的な研究成果に柔軟な思考を感じ、将来が楽しみである。」とコメントし、「航空自衛隊ひいては日本の防衛を担ってくれることを期待している。」とのエールを送りました。
 総合所見として、世良航空研究センター長、副学校長、奥山教授から所見が述べられましたが、奥山教授からは、「中には学術誌に出せるレベルの論文があった。知識は色々なところで役に立つ。」とのコメントがありました。

 東京つばさ会の聴講参加は、参加者には良い知的刺激となり、現役の皆さんにはOBとのつながりを感じてもらう機会になったのではないかと思っています。今後も、折に触れて関係を持つように努めると共にできる支援を行っていきたいと考えています。(文責:西村)